各務原市の胃がん検診

令和4年度の各務原市の胃がん検診が6月から始まりました。今年度から、 各務原市の胃がん検診 は二重読影が始まり、当院で撮影した内視鏡画像を岐阜大学の先生が確認し、より見逃しを防ぐシステムが導入されました。

岐阜大学の消化器内科の先生方にはお忙しいなかご協力いただきましてありがとうございます。

より精度の高い、胃がん検診を行っていきたいと思います。

各務原市の二宮医院で受けることができる、各務原市の胃がん検診についてまとめてみました。

対象

各務原市に住民登録がある50歳以上(年度末年齢)の方です。

胃内視鏡検査は2年に1回の受診となりますので、昨年度胃がん検診で内視鏡を受けられた方は今年度は受けることができません。保険ではもちろん可能です。

特長は、

胃がん検診無料のご案内はがきが届いている、年度末51歳、55歳、59歳、63歳の方はなんと無料で受けることができることです。

これは、「岐阜県胃がん対策強化事業」の補助があるからです。

この機会にぜひ、これまで胃内視鏡検査を受けたことがない方、ピロリ菌の検査を受けたことがない方は症状がなくても、胃がん検診の受診をおすすめします。

実施期間

令和4年6月1日~令和5年2月28日となっています。

二宮医院では、診療日は毎日胃内視鏡検査を行っていますので、土曜日を含め胃がん検診を受けていただけます。*休診日:木曜日・日曜日・祝日

なお、終了期間近くの2月は予約が大変混み合いますので、お早目に受診ください。

受診方法

胃がん検診を希望される方は事前予約が必要となっています。

直接来院、お電話、Webでの予約が可能ですので、都合のよい日時をご予約ください。

Web予約はこちら。

来院時は健康保険証または運転免許証などの本人確認できる書類をお持ちください。

お電話、Web予約の方には、あらためて検診時の注意事項を看護師からお電話にて説明させていただきます。

費用

胃内視鏡検査:2,500円

年度末51歳、55歳、59歳、63歳の方は無料です

令和4年度の対象者は下記の誕生日の方です。

S46.4.2~S47.4.1生

S42.4.2~S43.4.1生

S38.4.2~S39.4.1生

S34.4.2~S35.4.1生

対象の方には、はがきが届いていると思います。

各務原市の二宮医院の胃がん検診の特長

特長1.細スコープで思いやりの鼻から胃カメラ

鼻からの胃カメラ検査は、口からの胃カメラに比べ嘔吐感が反射的に起こる舌の奥にスコープが当たることがないため、苦しさが少ない検査が可能です。

鼻炎による炎症などで極端に鼻腔が狭い方には経口検査をお勧めすることもありますが、ほとんどの方が楽に経鼻検査を受けられます。当院では鼻からの検査か、口からの検査かをお選びいただいています。

*鼻からの胃カメラは、口からの胃カメラに比べ、鼻出血のリスクがあります。

また、検査時間が少し長くなります。鼻腔が狭い方(女性や鼻炎時)は、鼻からのカメラが挿入困難な場合、口からの内視鏡に変更になることがあります。

特長2.富士フィルム社製の最新内視鏡システムを導入

細かな病変も観察することが可能な次世代内視鏡システム、富士フィルム『6000システム』を導入しています。6000システムには、ハイビジョン画像での観察はもちろん白色光レーザーと短波長レーザー、2種類の異なるレーザー光が搭載されているので、粘膜病変の周囲に集まりやすい表面血管をより効果的に観察することが可能となっています。さらに、BLI(Blue LESER Imaging)と呼ばれる独自の画像処理技術により、目的に合わせた適切な画像が得られるので精度が高く見逃しが少ない検査が可能です。また、画像処理の際に赤みのコントラストを強度表示することができるLCI(Linked Color Imaging)技術により、粘膜の炎症状態も正確に観察することができます。

LCIは胃癌の原因であるピロリ菌の感染状態を判別することに有用です。BLIやLCIの技術を組み合わせることで、より正確な診断を行うことができます。

当院ではBLIを用いて食道や咽喉頭も詳しく観察しております。

特長3.鎮静剤を用いた苦しくない胃カメラ

当院では、胃がん検診の方にもリラックスして検査を受けていただくために、ご希望に応じて鎮静剤を用いて検査を行っております。ウトウトと眠っている状態で検査を行うので、苦痛を感じることなく楽に検査が受けていただけます。検査を行った後は、リカバリースペースでゆっくりと鎮静剤が体から抜けるまで30分ほどお過ごしいただきます。

鎮静剤を使用された方は、検査後の運転はできませんのでご注意ください。

特長4.土曜日も胃がん検診に対応しています

平日は忙しいため、胃がん検診を受けることが難しい方のために、土曜日も胃がん検診、内視鏡検査を受けられる体制を整えております。平日にお越しいただくことができない方も、安心して土曜日に胃がん検診を受けていただけます。

特長5.検査毎の徹底した洗浄で感染予防

胃がん検診、内視鏡検査で使用した機器は、日本消化器内視鏡学会のガイドラインに沿って検査毎に洗浄・消毒をしっかりと行っています。患者様に安心して胃がん検診を受けていただくために、専用の洗浄機を導入して、検査のたびに完全洗浄・消毒を行い感染予防に努めております。また、検査室内も換気、消毒を徹底し、スタッフも感染防御具を着用し、院内感染防止に取り組んでいます。

胃がん検診を受けるタイミング

胃がんのリスクが上昇しはじめるのは40歳を過ぎた頃です。症状がなくても、50歳を過ぎたら、1度胃カメラ検査を受けることをおすすめします。

ご家族が胃がん、ピロリ菌感染を指摘された方がいるなどリスクが高い場合には胃がん検診を受けてください。胃がん検診を受けることで、胃癌発症の最大のリスクであるピロリ菌感染の有無が判断できます。また、観察できるのは胃だけでなく、喉、食道、十二指腸の観察も可能です。そのため、咽頭がん、喉頭がん、食道がん、十二指腸潰瘍、十二指腸がんなどの早期発見や確定診断にもつながります。

ピロリ菌は、胃がんの原因の8~9割、胃・十二指腸潰瘍の原因の約5割を占め、また胃部不快感の原因のひとつでもあるので、ピロリ菌感染陽性と診断されれば早期に除菌治療を受けることをお勧めします。ピロリ菌の除菌が終了した後も、ピロリ菌に感染したことが無い方と比較すると胃がんの発症率は上回りますので、定期的に胃カメラによる検査を受けてください。

胃がん検診の流れ 

1.ご予約

事前の予約が必要です。ご来院、お電話、Web予約にてお取りいただけます。

お電話、Web予約の方は、お電話にて看護師より症状や、既往歴、服薬しているお薬などについて伺います。その上で胃カメラ検査の内容や食事制限などの注意点についてわかりやすくご説明し、検査手法などをご相談して決定し、検査日をご予約いただきます。お薬を内服されている方は必ず薬の名前がわかるものをご準備ください。特に抗血栓薬(血液をサラサラにする薬)は、検査日より前に内服を中止していただく必要がある場合もあります。

2.検査前日

・前日の夕食

胃に何か残っていると正確な検査ができないため、消化の良いものを軽くなるべく早い時間に済ませるようにしてください。脂肪分・食物繊維・刺激物・アルコールはお控えください。午後9時を過ぎたら食事は摂らないでください。

・水分摂取

検査当日のご来院前まで、水や薄いお茶、スポーツドリンクなど透明なものでしたら飲んでいただいても大丈夫です。

・服薬

ご予約の際に指示された内容を守って服薬・休薬してください。迷ったら飲まずにお電話でご連絡ください。改めてご説明しますので、遠慮なくご連絡ください。

3.検査当日

当日の朝食は食べずにご来院ください。水分は、水や薄いお茶、スポーツドリンクなど透明なもので補給してください。服薬はご予約の際に指示された内容を守って服薬・休薬してください。午後の胃カメラ検査をされる方は、別に指示をさせていただきます。

4.ご来院

ご予約時間の少し前にご来院して、受付をお済ませください。
なお、鎮静剤使用の検査を受ける場合、ご帰宅時に運転ができません。公共交通機関、タクシーを利用されるか、ご家族などの送迎でご来院ください。

リラックスして検査が受けられるように、ゆったりとした服装でご来院ください。

5.検査

胃内の泡や粘液を除去する水を服用して、胃の中を観察しやすくします。次に、喉や鼻に局所麻酔を行ってから検査となります。鎮静剤を用いた検査の場合は局所麻酔後に検査台に横になっていただいてから静脈注射を行います。検査は5分程度で終了します。疑わしい部分があった場合には組織を採取して病理検査を行います。組織採取で痛みを生じることはありませんので、ご安心ください。

病理検査・ピロリ菌の検査を行った場合は、保険適応での別途費用がかかります。

6.検査後

鎮静剤を用いた方は、リクライニングチェアにて30分程度お休みいただきます。検査後1時間程度してから水分摂取が可能になります。はじめは少量の水を口に含んで慎重に飲み込んで様子をみます。胃カメラ施行時に胃に空気を入れて膨らませるため、検査後はお腹が張ることもありますが、次第に楽になりますので、心配いりません。


検査結果は当日に検査画像をご覧いただきながら詳しくお伝えしています。生検を行った方の病理組織検査の結果は、後日来院いただき説明させていただきます。なお、必要があれば薬の処方を行うこともあります。

今年度から各務原市の胃がん検診は、ダブルチェック方式となり当院で撮影した内視鏡画像を岐阜大学医学部附属病院消化器内科の先生が読影し、最終結果となります。それに伴い、検診結果をお渡しするのが検査日より約1ヶ月後になりますのでご了解ください。