新型コロナウィルス遺伝子検査装置を導入しました。

岐阜県各務原市の二宮医院では、IDNOW™による新型コロナウィルス遺伝子検査装置を院内に導入しました。

・陽性最短5分、陰性13分以内に結果がわかる新型コロナ遺伝子検査

新型コロナウィルスに感染しているかを、これまでより早く、より正確に診断できるようになりました。

IDNOW™による新型コロナウィルス遺伝子検査とはNEAR法によって「新型コロナウィルスの遺伝子(RNA)を抽出・増幅することで、新型コロナウィルスが検体内に存在するかどうかを判定する」検査です。

これまで、新型コロナウィルス感染かどうかを判定する検査方法として当院では、外部検査機関でのRT-PCR法および抗原定性検査を行ってきました。

まず、RT-PCR法は検査中に機械の中で温度を上げ下げする必要があり、結果が判明するまでに時間がかかります。また、外部検査機関に委託しているため、検体の回収や結果の報告に時間がかかり、コロナ感染流行期には結果が数日後となることもありました。

次に、抗原定性検査は、ウィルスタンパクを検出するもので、ウィルス量が一定以上必要であることから無症状の方や発症初期での検出力がPCR検査に比べ低いです。ただ結果が15分でわかるメリットがあります。陽性であった場合は新型コロナウィルス感染と診断できます。陰性であった場合、臨床症状に応じてPCR検査が必要になります。実際に、発熱当日に受診された方で、抗原検査は陰性だったのですが、コロナを強く疑いましたので外注のPCR検査を同日に行うと翌日陽性の報告を受けた症例を経験しています。

今回、岐阜県各務原市の二宮医院に導入したIDNOW™は、厚労省からも承認を得ているPCR検査のひとつです。その特徴は、

・NEAR

  ターゲットとなる短いサイズの遺伝情報RdRp遺伝子を、温度を上げ下げせずに増幅して検出。

・スピード

  NEAR法により、陽性最短5分、陰性13分以内に結果がわかる。

・省スペース

  装置のサイズが大きくなく、クリニックでも設置可能。

・検査法がシンプル

  検査に特殊な技術が必要なく、取り扱いが容易なため結果が安定。

やはり、PCR検査でこの時間で結果がでるのはうれしいですね。

ただ、1名づつしか測定できないので、患者さんが連続すると順番に測定するため結果には少し時間がかかります。当日中に電話連絡させていただくことになると思います。

(これまで、休診日前日の外注PCR検査の結果は、翌日の休診日に電話連絡させていただいていたので、コロナの検査が始まってほぼ毎日クリニックに来ていたので、少し自分の負担が減るのかなと思います。)

皆さんが気になるのは精度だと思います。

アメリカのデータでは、

PCR法と比較したIDNOW™の結果は、

陽性一致率(感度)93.3%   陰性一致率(特異度)98.4%と報告されています。

また、変異株の出現によっても検査性能の影響はないと報告されています。もちろん、新型コロナワクチン接種によって検査結果に影響はありません。

そのため、陰性証明にも使用することができ、

海外渡航のための陰性証明にも使用できます。

検査の信頼性から、アメリカ(ハワイ含む)や韓国などの渡航の際にIDNOW™を用いた検査でも陰性証明として認められています(流動性を伴いますので、事前に各大使館の情報を確認してください)。

発熱や咽頭痛などの有症状の方、濃厚接触者の方は、まずお電話にてご連絡ください。受診時間、方法をお伝えします。基本的にはお車で待機いただき、お車まで診察、検体採取に伺います。

自費の検査ご希望の方は、ご予約いただくとスムースに検査を行うことができます。必要な書類の有無についてもお伝えください。

自費のPCR検査の費用を、16,500円(税込)に値下げいたします。

陰性証明書:1,100円、海外渡航用の英文証明書1,100円、コロナ感染後の方は回復証明書(英文:5,500円)も作成可能です。

RT-PCR法が必要な方はこれまでどおり、外注検査となり結果は翌診療日にお渡しします。

当院は発熱外来を設置している、岐阜県各務原市の【診療・検査医療機関】です。
新型コロナ感染症治療薬である、ラゲブリオの処方が可能な医療機関として登録しております。