岐阜大学での最終日でした。
本日は、岐阜大学での勤務最終日でした。今年からは病態情報解析医学分野の准教授を務めさせていただき分野の運営に関わらせていただきました。研究分野では、基礎配属の学生2名の指導もできました。
平成16年に金沢大学を卒業後、大垣市民病院にて初期臨床研修を始め、2年目から柳戸に新築移転した岐阜大学病院にて研修をし、選択研修で第一内科を選択し、そのまま入局しました。以後、約15年間、高山赤十字病院での勤務、大学院生時代、自治医科大学、ベイラー医科大学での留学生活、帰局後とお世話になりました。
入局時の年報を振り返って見てみると、今後の目標は<世界で活躍できる内科医になる>と書いていました。はじめの数年間はそんな目標は忘れていましたが、大学院生での経験が、海外留学、論文発表へつながったと思います。論文は世界中の研究者とつながることができます。現在も、ハーバード大学のがんセンターにおいて自分のBloodの論文をベースにした臨床研究の計画が進んでいます。
第一内科に入局し、消化器内科、血液内科を中心に臨床経験を積むことができました。胃カメラ、大腸カメラの検査の経験を積みながら、血液腫瘍の患者さんに化学療法を行うことができる診療科はなかなかありません。大学病院だからといって専門性に偏ることなく、外勤先でのクリニック外来診療の経験、多様な病院での当直業務の経験は、これからの二宮医院に生かされると思います。
Impactという雑誌に、研究者のインタビュー記事をして自分の記事を載せてもらいました。Improving the prognosis of cancer patients. Enhancing cancer immunotherapy effects. 癌患者さんの予後改善につながる、がん免疫療法の開発がこれまでの研究生活のメインテーマだったと思います。
5月25日から二宮医院は、がん予防に力をいれる内科クリニックとしてリニューアルします。
医療は、医師ひとりではできません。看護師、介護、事務、薬剤師、検査技師、医療品メーカーなど多くの方が関わって出来上がります。これから新たな二宮医院のスタッフとまずチームワークを作り、地域の皆様に最善の医療が提供できるように準備をすすめていきます。
明日からは、二宮医院の開業準備に集中です。が、今年度の大学での講義も頼まれてしまいました。
これまでお世話になった皆さんありがとうございました。